「はじめ!」の合図で一斉に始まる試験では国内最大の試験です。毎年1月中頃に、大学入学を希望する約50万人(高校生・浪人生)が一斉に開始します。
変遷・歴史
共通一次

センター試験

共通テスト

誰が受けるの?
対象者 | 日本の大学へ入学を希望する人 (主に高校生 & 前年からの浪人生) |
受験者数 | 約530,000人 |
時期 | 毎年 1月 中旬 |
出題科目
国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科。その中で分岐して合計30科目実施されます。
受験生は志望する大学が指定する教科と科目を選択し、受験します。
センター試験と比較!大きな変更点
変更点① 英語の配点
センター試験(旧) | 共通テスト(新) |
読み 200点満点 聴き 100点満点 | 読み 100点満点 聴き 100点満点 |
変更点② リーディングの問題の構成
センター試験では必ず出題されていたクイズのような選択問題が無くなりました(発音・文法・並び替え)。
言い換えると、共通テストでは、しっかりとした基礎で読解をしないと、答えにたどり着くことも、制限時間内に全問を終わらせることはできません。
変更点③ 文章量
文章量は1.2~1.3倍に増加。5,400前後の文字を80分で解きます。
変更点4 質・出題のテーマ
「実生活」との関連が深いテーマ選びです。スマホ画面の読解や社会全体で問題になっている事柄等。
また、英語だけではなく、社会、身の回り、現実に起こっていることに関心があることが必要です。英語以外の科目でも話題になっていることを積極的に目を向けましょう。
申し込み・検定料
3教科以上 | ¥18,000 |
2教科以下 | ¥12,000 |
申し込みの締切は前年の10月頃なので、くれぐれもお忘れなく。
稀にあるのが「忘れてた…」というパターンです。出願忘れでもう1年の受験勉強が確定する人もいるようです…
災害・疾病の場合
やむを得ない事情(病気、怪我、事故、災害…)で試験が実施できない場合は追試験が行われます。追試験日はおおむね本試験から2週間後。2023年は、1月28日(土)と29日(日)の予定です。
その他、特別な事情によって本試験が実施ができなかったり、完了しなかった場合、実施できなかった試験分と同じ内容で再試験となります。再試験日は追試験日と同じです。
過去の試験問題
公式ウェブサイトで発表されています。こちらのリンクで確認できます。ダウンロードも無料なので、対策をしっかりやっておきましょう。
総評・大切なこと
問題がかなり練り込まれて作られており、非常に良質な文章です。役に立たない、こんなの誰も使わないよねフレーズは極力排除されています(海外で経験を経て、そう感じます)。

会話や実生活で応用が効いたり、役立つ表現があります!



使われている単語のレベルも18歳であれば、知っておいても良い単語ばっかり!


リーディングに関しては、かなりの文章量があります。基礎の練度を上げながら十分に対策しないと、80分で全問を解答することは到底できません。
雰囲気で、なんとなく、ふわーっと読むと足元をすくわれます。



英語の理解と基礎、「精読」と「速読」を反復して練度をあげた人であれば、全て解けるように作られています!





「やらなきゃいけないこと」と「やってはいけないこと」。この2つの徹底が「基礎」。
英語は「言語力」を判定するため、忙しい科目です。
今では「読み」や「聴き」といった受動型(受け手)のスキルのみに焦点があたりがちですが、数年前に話題になって受験生を振り回した「書く」や「話す」といった能動型(送り手)のスキルはどう判定されていくのか…
今後の動きに注目をしておく必要があります。
大学によっては入学要件としてTOEIC、IELTS、TOEFLといった外部の試験の結果を判定要件として認める動きもあります。



以上が概要です。コメントや質問はお気軽にどうぞ!
【参照】
独立行政法人 大学入試センター(外部リンク)
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