ビザってなに? パスポートとの違いは?

前回の記事の続きです。パスポートについてはこちらをご覧ください。

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こちらの記事はビザについての基礎的な情報を知ること、ビザについての大まかな理解のみを目的としており、個別のビザの手続きやサポートを行うものではありません。

目次

ビザとは

「査証」と訳されますが、これだけだと何のことか全く分からないので、「入国許可証」と言うほうが分かり易いでしょう。パスポートで人物の確認がされ、ビザの申請に進むことが出来ます。入国が許可されたビザには以下のような情報が記載されます。

この人物は有効なパスポートで、正しく身分を証明している
この人物はこの目的でこの国に滞在する(観光、学生、就労、etc)
この人物はこの期間中、この国に滞在する(ビザの有効期限)

入国するための要件の1つ目がパスポート。2つ目がビザと考えるといいでしょう。

クレジットカード会社のVISAとは全く別物ですのでご注意を!

以前まではパスポートを郵送し、紙やパスポートへの添付によるビザ発給が一般的でしたが、近年は電子化が進みつつあります。ビザ申請方法は国によって異なるのでビザ発給を管理する各国の機関HPで確認してください。

ニュージーランドのビザ発給は政府機関のニュージーランド移民局 (Immigration New Zealand)が行っています。

発給されたビザの例

NZ移民局から発給されたビザの例です。従来は紙での発行やパスポートに添付されていましたが、現在はペーパーレスが推奨されてメールの添付ファイル、もしくは専用の申請サイトにアップロードという形がほとんどです。

画像参照:About eVisas by Immigration NZ

主なビザの種類

名称訪問者ビザ学生ビザ就労ビザWHビザ
目的観光・訪問学校での就学特定の場所での就業就業と就学
有効期間3か月3~12か月1~3年12か月
※ Immigration New Zealandの情報を簡略化しています。
※ 条件は予告なく変更になる場合があります。
※ WHビザ = Working Holiday Visa (2か国間の協定で実現する就職と就学を体験できるビザ)

「その国に滞在していいですよ」という許可を外国人として正式に得ているので、その国から定められたルールを守りましょう。

ビザに「働いちゃダメ」って書いてあるのに、働いたりしないで…

申請費用

ビザの種類、滞在期間、申請する国によって全て異なるので一律に料金を出すことはできません。費用は各国のビザを発行している機関のウェブサイトで確認をしましょう。以下は、ニュージーランド移民局の一部の情報です。

訪問ビザ$ 35 = ¥2,979
学生ビザ$ 35 = ¥2,979 (日本から申請)
$ 310 = ¥26,350 (ニュージーランドから申請)
就労ビザ$ 495 = ¥42,075 (Post-Study Work Visaの場合)
ワーキングホリデービザ$ 35 = ¥2,979 (日本国内から申請)
$ 280 = ¥23,800 (ニュージーランドから申請)
※ 申請費用は予告なく変わる場合があります。
※ $1 = ¥85で試算 (2022年6月)
※ 訪問ビザには別途・観光税がかかります。費用はNZ$12

申請に必要となる書類

ニュージーランドを例にしてます!国によって名称や提出書類が異なるかもしれないので注意してください。

感染症の水際対策などで要件が追加になる可能性があるので、頭の片隅に置いておいてね!

訪問ビザ学生ビザワーキングホリデー
パスポート
残高証明書×
入学許可証×
*学校に通う場合
海外旅行傷害保険任意
*学校に通う場合
犯罪経歴証明書×
17歳以上、24か月滞在の場合
×
健康診断書×
6か月滞在の場合
陰性証明各自確認各自確認各自確認
ワクチン接種証明各自確認各自確認各自確認
ニュージーランド移民局の情報より抜粋
※情報は予告なく更新される場合があります。

よくある質問

入国でビザがいらない国もある?

はい。しかし、入国の目的(ビザの種類)次第です。パスポート(出身国)によって手続きが簡略化されたり、煩雑になる場合もあります。「ビザ無しで入国できる」という時は「訪問ビザ」を指すことが多いようです。

「ビザなし入国」=「手続きが全く無い」という意味ではありません。持ち込むものの申請、税関での申告、観光税などの手続き等がある場合もあります。

ビザ発給までにどのくらいかかる?

国、ビザ発給を担う機関、時期によって大きく異なります。渡航先の国の各機関から出されている情報を積極的に入手しましょう。

海外旅行傷害保険は絶対に必要?

「万が一」の時のために加入するのが無難です。保険会社、現地通訳、加入条件、補償の範囲、期間によって費用が大きく異なるので、複数の保険会社を比較検討してみてください。ニュージーランドでは、国内全ての学校側から加入が義務付けられております。

ビザにおける大切な考え方

1. それは手段である

ビザとは海外で何かをするための手段であり、これが目的になると本末転倒です。

また、「目的のために手段を選ばない」という考えはビザ取得においては不利に働く場合が多いです。目的を達成しても、この手段を間違ったり、定められたルールを軽んじて自分の意思に反して破ったりすると、違法・不法滞在となって目的からは遠ざかります。

2. あなたは外国人である

最初にお伝えしたとおり、ビザは外国人としての「滞在許可証」ということです。ビザを持ってその国にいる限り、その国のルールやビザに記載された条件制限はしっかりと頭に入れておきましょう。

3. 過去の日本人の積み上げ

日本以外の国では、ビザの申請に本当に苦労する方もいらっしゃいます。余分な追加書類、質問等があり、手間と時間とお金がかかります。しかし、世界的に見て日本人は比較的楽にビザ取得ができるとされています。

それは先人、自分たちよりも先にビザを取得して渡航した方々の評判が良いという理由があります。もしも、以前に渡航した日本人たちが犯罪行為やビザ取得で違法行為ばかりをしていたら、今のように簡単に取得できることは無かったでしょう。

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この記事を書いた人

thrash8164のアバター thrash8164 代表・塾長

Make a difference. 「違う」のは「間違い」じゃない。英語のこの熟語は「何かに影響を与える」と言う意味で、とても良い文脈で使われます。こうありたいものですね。

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